物事の不確定さと知的認識の嘘偽りを考えてみます。この世に確かなことなど、何一つない。一つもないことを見つけましょう。諸行無常という言葉で表すこともできそうですし、空という言葉で表現もできそうです。
荘子は「胡蝶の夢」でこう述べています。孔丘にせよ、お前にせよ、皆夢を見ているのだ。いや、夢だといっている私でさえ、例外なく夢を見ているのだ。
知的な認識は、対象を得て初めて成立します。(五蘊)そして、対象となる事物自体は、絶えざる変化の中にあります。