東洋医学の感情の考え方2

もう少し詳しく書いています。

「恬淡虚無 真気従之 精神内守 病安従来」(黄帝内経素問)
「てんたんきょむ なれば しんきこれにしたがう。精神うちに守り、病いづくんぞ従いこらんや」と読むそうです。

恬淡:落ち着いていること。
虚無:貪欲なココロや邪念を抱かいないこと

恬淡虚無は、ココロに不満や欲望がなく、穏やかで落ち着いている心の状態といえます。

真気従之:人間の身体の心身の気が整って来るということです。
真気とは、所受於天と書かれており、自然界の大空の中から呼吸によって摂取する気のことです。

精神内守:ココロが体を守っている。

病安従来:どこから病気がやってくるのだろう。

まとめると、ココロのあり方と、体のエネルギーは密接に関係しているんですね。さっぱりとしたココロで、元気いっぱいでココロが体を守っている状態で、どこから病がやってくるのだ

ということです。

前回も書きましたが、自分を内とすると外からの物事に対する感情の変化が問題になります。
通常は問題ないのですが、度が過ぎるとストレスになっていきます。
感情の行き過ぎを解消できなければ、体の生理機能に影響を及ぼすということです。

怒、喜、思、悲、憂、恐、驚の7つの感情があるとしています。

当たり前に、感情はありますが、バランスが取れていればいいんです。

例えば、白の範囲を喜びとし、黒の範囲を怒りとします。
バランスが取れていればなんの問題もありません。

喜びが減り、怒りだけが増していけば。。。。。。

度が過ぎていくと、それがストレスになっていくんです。

怒りが強くなれば、頭痛がしたりイライラしたりします。
喜びが強くなれば、興奮して眠れなくなったり、ドキドキしたりします。
思い悩むことが増えれば、食欲がなくなったり、気持ちがつかえます。
悲しみが増えれば、泣き崩れて憂いが増えれば、声が出なかったり息切れになっていきます。
恐怖が強くなれば、腰や膝が抜けたり、精神状態が悪くなっていきます。
驚きが強ければ、パニックになったり、集中力が低下します。

このように、何らかの感情の行き過ぎを解消できなければ、体の生理機能に影響を及ぼしていってしまします。