よく相談される内容で、彼氏(彼女)に依存しちゃうんです。ということがあります。

振り回されてしまったり、自分自身の気持ちを上手く伝えることができなかったり、日々不安になってしまったりするそうです。
また、相手の希望を叶えるために行動してしまったり、Lineの返事が来ないと心配になったり、そういった感情を、依存していると表現されていました。

依存という言葉。
なにかに寄りかかって、それがないと成り立たなくなってしまう状態のイメージです。辞書だと、「他のものによりかかり、それによって成り立つこと。」とあります。
酒、タバコ、パートナー、友人、先生、家族。

前回、前々回と「隣の芝生」についてお話しました。依存と隣の芝生との関連は、とても重要なことです。
これは、そのうちお話します。

なにかに寄りかかって、それがないと成り立たなくなってしまう。それがないと、無理なんだ。
彼氏がいないと、ムリ。

そのお気持ちはなんとなく理解できます。
でも、その依存する気持ちが強くなればなるほど、苦しくなって辛くなってしまいますよね。

東洋医学に、易という言葉があります。

https://dukkha-vodka.com/book-of-changes/
易経という記事に書きました。

変易という考え方があります。世の中の一切のものは変化するということです。
あるいは、こちらのほうがわかりやすいかもしれません。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」
平家物語の有名な一句です。

諸行無常というのは、この世には同じ瞬間などない。全ては、移ろい変わっているんだということです。仏教の真理の一つですね。

仏教も東洋思想の易経も、世の中一切のものは変化していくということは一致しています。

あなたの依存している対象は何でしょうか。
例えば、恋人なら、常にそのままの状態でこれからも続いていくというわけではありません。いいときもあれば、悪いときもあるでしょう。
喧嘩するときもあるでしょうし、愛し合うときだってある。
変化していくんですね。

もし、すべてのものは変化していくんだ。移ろい変わっていくんだ。
世の中の流れも、現象も、人の心も。少しでも気づいていただけたら、依存することのないように、少しずつ過ごしていきましょう。

僕だってなにかに依存することだってあります。
辛いときはなにか勇気づけられる言葉であったり、家族であったり、ココロを預けられるアクセサリーだったり。知らず知らずに依存してしまうことだってあります。

自分自身も、愛情も、思想も、組織も、ずっと今と同じ状態で変わらずそのままでということは、ないんです。
ずっと、同じ状態で居続けることがないのであれば、依存しきれるものはないんだということになります。

それが腑に落ちると、少しずつ自分のココロの向かう先が変わっていく感じがすると思います。その感じ、イメージとどこか静かなところで向き合ってみてください。




コメント

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