「恬淡虚無 真気従之 精神内守 病安従来」(黄帝内経素問)
「てんたんきょむ なれば しんきこれにしたがう。精神うちに守り、病いづくんぞ従いこらんや」と読むそうです。
人は、皆さん感情を持っていますよね。東洋医学では、その感情を「七情」といいます。
怒、喜、思、悲、憂、恐、驚の七種類の感情の変化のことを指しています。
これは、自分を内とすると、外からの物事に対する感情の変化を指しますが、通常は特に問題はありません。
だけど、怒りすぎたり、悲しすぎたりなど、度が過ぎていくと、精神上に過度の負担、刺激を受けることになって、ストレスになっていきます。
そして、この感情の行き過ぎを解消できなければ、カラダの生理機能に影響を及ぼすとされています。
たとえば、悲しみすぎると元気が出ないし、悩みすぎて同じことを思えば思うほど、ぐるぐる回って解決できない。喜びすぎると、気が緩んで油断したり傲慢になったりしますよね。
感情が行き過ぎると、それはそれで、良くないよということなんです。
つまり、安定した感情は、陰陽のバランスを取り、いい具合に健康であるということなんですね。