易経(えききょう)、または周易(しゅうえき)は、中国古代の哲学書です。また、占いの書としても知られています。
易者ってご存知ですか?今の若い方たちはご存じないかもしれませんが、僕の子供の頃の占い師さんのイメージはこのような方たちです。
なんか長い棒をカシャカシャして、占ってくれるおじいさんです。この占いの経典が易経です。また、古代中国における重要な経典とされる五経の中の一つで、一番格上に当たると言われています。
易経は、陰陽や五行の理論を基盤とし、宇宙の変化や人間の運命を読み解くための指針を提供しています。単なる占いの書ではなく、深遠な哲学的・倫理的な教えを含んでいるんですね。
さて、この中で易とは何かと定義されています。
①世の中の一切のものは変化する(変易)
②変化する中に、変化しない原理原則があるんだ(不易)
③すべて一切のものを陰と陽にわける(簡易)
すべてのものは、陰と陽に分けることができ、一切の物事は変化するが、変化にはルールがあって、変わらない法則がある。
簡単に説明すると、このような定義がされています。
だからこそ、次にどうなっていくのかが読むことができるので、易経は医学にも応用できるし、宇宙の変化や人間の運命を読み解くための指針をも提供できるんですね。
コメント
“易経” への1件のコメント
[…] https://dukkha-vodka.com/book-of-changes/易経という記事に書きました。変易という考え方があります。世の中の一切のものは変化するということです。あるいは、こちらのほうがわかりやすいかもしれません。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」平家物語の有名な一句です。諸行無常というのは、この世には同じ瞬間などない。全ては、移ろい変わっているんだということです。仏教の真理の一つですね。仏教も東洋思想の易経も、世の中一切のものは変化していくということは一致しています。あなたの依存している対象は何でしょうか。例えば、恋人なら、常にそのままの状態でこれからも続いていくというわけではありません。いいときもあれば、悪いときもあるでしょう。喧嘩するときもあるでしょうし、愛し合うときだってある。変化していくんですね。もし、すべてのものは変化していくんだ。移ろい変わっていくんだ。世の中の流れも、現象も、人の心も。少しでも気づいていただけたら、依存することのないように、少しずつ過ごしていきましょう。 […]